アーユルヴェーダ ~ ヴァータの食事 ~

 

こんにちは!ブログ担当の藤田です!

台風も過ぎ去り、一段と暑くなってきましたね(>_<)

みなさんは体調を崩したりしていませんか?

暑いからといって、ずっと冷房の下にいるのはお身体にとって良くないですよ!

自然の風を浴びながら、お身体を少し休ませてゆっくり熱をとってあげて下さい(*^_^*)

 

 

さて今回は食事について少し詳しくご紹介していこうと思います。

 

風と空の性質をもつ ◆ヴァータ◆

まずはヴァータの性質について書いていきます。

 

風に象徴されるヴァータには、「軽い」という性質があります。運動をすると身体が軽くなるので、ヴァータが増えたと分かります。「軽くなる」ということは、【異化作用】(身体から肉や骨などの体組織を減らす作用)が強くなるということです。そのため、ヴァータが増えすぎると人は痩せてしまいます。体組織が減って発達も悪くなるので、ヴァータ体質の人は、身体の各部に薄い・狭い・小さいといった特徴が生まれます。

また、風が洗濯物を乾かすように、ヴァータには「乾燥」させる働きもあります。運動をすると汗が出て喉が渇くのも、ヴァータによって乾燥性が増えたしるしです。

ヴァータには「冷たさ」や「粗さ」をもたらす性質もあります。

たとえば夜更かしをすると、寝ないで動き続けるのでヴァータが増えます。徹夜明けに身体が「冷え」、皮膚の肌理がバサバサして「粗く」なるのは、ヴァータが増えたせいなのです。

すきま風のように、細かいところに入っていく「微細性」もヴァータの特徴です。体内ではガスのかたちであらゆる細胞にいきわたっています。

また、”風”というエネルギーから「変動生」というヴァータの性質からは、いつも揺れ動いているので、「不安定」や「不規則さ」が生まれます。

ですからヴァータの強い人の心は不安定で、歯並びは不規則になりがちです。

 

~ ヴァータは正常な時は ~

①身体・心・言葉・呼吸など、あらゆる動きを正しく行わせる

②自然な行動(排尿・排便・あくび・放屁など)のコントロール

③体組織を正しく作らせる

④感覚器官に鋭敏に働かせる

⑤心に意欲を生む/やる気をださせる

 

~ ヴァータが増えすぎた時に起きる症状とは ~

①冷え性・肩こり・腰痛・頭痛・便秘・疲労感・関節痛・腹部膨満感

②めまい、難聴など感覚器官の不調・声かれ・過剰なおしゃべり

③思考がまとまらない・落着きがない・不安感・不眠・精神的な弱さ

④神経痛・しびれ・麻痺・震え

⑤消化不良・ずっと風が治らない感じで免疫力が下がる

⑥口の中に渋味を感じる

 

・・・などバランス、アンバランスの時はこのような症状が出てきます。

ヴァータを増やす大きな要因としては、【動き過ぎ】、【冷やし過ぎ】、【乾燥】などがあげられます。

ヴァータの性質と同じものを多く与え過ぎることによって、ヴァータが増加し身体に不調をもたらしてしまいます。

               

 

 

◆ヴァータの増加を防ぐ、食事とは◆

6つの味(ラサ)の中でも甘味・酸味・塩味をとると良いと言われています。

甘味はヴァータの不安をなだめると言われ、酸味は意識を集中させ、継続的な行動を促すため(変動しやすい)ヴァータを減らすのに役立つとも言われています。

また塩味は人生の活力に関連し、食欲を高めます。そして鎮静、抑制効果もあり、不安や痙攣を起こしやすい傾向を低くするため、ヴァータに有効となります。

甘味や酸味のあるものとして白米、小麦、はちみつ、メープルシロップ、酢、乳製品など。

塩味では、塩、醤油、味噌などがお勧めです。

また甘い果物や、かぼちゃ、アスパラガス、オクラ、大根など根野菜も良いとされていますが、ヴァータの冷えを防ぐためになるべく熱を通したものの方がいいとされています。

乾燥の性質もあるので、オイリーなもの、ナッツや種子類も良いです(^^)

 

◆ 注意する食品、食べ方 ◆

【ドーシャを激しく乱すものは避ける】

紅花油は、日本では健康食品といわれたこともありますが、『チャラカ・サンヒター』には「消化に重く、3つのドーシャ全てを悪化させ、灼熱感をともなう胃酸過多をおこす」とあります。その後、日本でもとりすぎはよくないという警鐘が鳴らされたようですが、古代の知恵は本当に侮れません(>_<)

 

残念ながら、たとえ健康によいと言われても、紅花油のようにドーシャを激しく乱すとされる食品はできるかぎり摂取を控えた方がいいです。

ほかにも、芽の出た豆もドーシャのバランスを崩し、目に悪いといわれています。未熟な青いままの果物や、熟しすぎて腐る一歩手前の果物も、ドーシャの悪化を招きます。

また揚げ物は消化に重いだけではなく、油性のあるピッタやカパのドーシャを大きく上げてしまいます。油分が足りないヴァータの人にはすすめられますが、ヴァータの人は消化力にムラがあるので、揚げ物は重たすぎることがあります。ですから、生姜などの消化促進作用のある薬味を添えて、消化力の高い昼に食べるなどの工夫が必要です。

 

【ガスを増やさない食べ物を選ぶ】

ガスは、オナラとなって排出されればよいというものではありません。体内にガスが増えると、腸での栄養の吸収を邪魔するばかりではなく、お腹が張ったり、ガスによって臓器が押しつぶされたりして痛みが発生することもあります。

ヴァータはひとつの流れではなく、人体の決まった場所で、5つの大きな流れを作っています。それらが歯車のようにうまく連結・連携しながら、全体としてスムーズな流れを生み出しているのです。

ところが、ガスが増えると全身のヴァータの動きが乱され、この流れがスムーズではなくなってしまいます。気分的にも落ち着きが失われ、集中力が弱まります。

高齢者の場合は、体内のガスをうまく排出できないことが原因で、神経痛のような痛みが発症するところもあります。また、心臓のあたりが痛いので心臓病かもしれないと思って心電図をとったところ、心臓には異常がなく、ガスによって横隔膜が押し上げられ、心臓が圧迫されていたことが原因だったということもあります。

こんな時はアジョワンやヒーングなど、ガスの排出を促す駆風作用のあるスパイスを組み合わせてとるとよくなります。

芋、豆、キャベツなど、ガスが出やすい食品を食べる時は、ヒーング(スパイス)と、身体をしっとりさせるギーなどを使ってガスの発生を抑えます。

また豆乳もガスを増やします。冷たい豆乳はガスを発生させ、ヴァータを上げてしまうので、痛みや傷の治りを遅くします。

豆乳の元である大豆は良質のタンパク質ですが、同じようにタンパク質を多く含むムーング豆を温かいスープにして食べれば、ガスの問題を減らすことができます。

豆腐については、『養生訓』のなかに、「豆腐には毒があって気を塞ぐ。しかし、新しい物を煮て、その煮えたての味を保っている時に早く取り上げて生大根のおろしを加えて食べれば害はない」と書かれています。健康食品とされている豆腐も生で食べるのはよくないということですね(>_<)

同じ大豆から作られる納豆ですが、日本人のアーユルヴェーダ医の中には便秘を解消する軟化剤として納豆を処方する方もいると言われています。昔から辛子やネギなどの消化を促進する薬味と一緒に食べる風習があるので、納豆はもともと消化に重いか、カパを増やす性質があるのかもしれません。

パンもそのままだとガスをだしやすい食品ですので、トーストして食べるようにするといいです♪

 

 

ヴァータの疲れにあてはまる方、不調を感じている方、ぜひ参考のしてみてください(^^)

それでは、素敵なアーユルヴェーダライフを♪♪

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