ヘッドマッサージで緊張型頭痛は和らぐ?効果と正しいセルフケア・注意点
その他
「ヘッドマッサージは頭痛に効くって聞いたけど、本当なの?」
慢性的な頭痛を抱えている方の中には、そう感じている方も多いかもしれません。
デスクワークやスマホ疲れによる「緊張型頭痛」には、ヘッドマッサージが効果的です。
この記事では、ヘッドマッサージの効果や注意点、セルフケアの方法を紹介します。
頭痛に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
ヘッドマッサージは頭痛に効くの?
デスクワークやスマホの長時間使用によって、慢性的な頭痛に悩まされている方は少なくありません。
そのなかでも、筋肉の緊張によって起こる「緊張型頭痛」は、ヘッドマッサージによって緩和が期待できる頭痛のひとつです。
緊張型頭痛は、首や肩まわりの筋肉の緊張によって神経が圧迫され、頭痛を誘発します。
ヘッドマッサージは、頭皮や首まわりの筋肉をやさしくほぐし、血流の改善を促すため、筋肉の緊張状態がやわらぎ、頭の重さや締めつけられるような痛みが軽くなります。
また、マッサージによって副交感神経が優位になり、リラックス状態へと切り替わることで、自律神経が整いやすくなることもポイントです。
ストレスや疲労が原因の頭痛を抱えている方は、定期的にヘッドマッサージを受けることで、頭痛を予防できるでしょう。
ただし、ズキズキと脈打つような偏頭痛や、急激な痛みをともなう場合は、ヘッドマッサージによって悪化することもあるため注意が必要です。
頭痛の種類を見極めたうえで、安心して施術を受けることが大切です。
偏頭痛の人がヘッドマッサージをするときは注意が必要
偏頭痛は、こめかみや頭の片側にズキズキとした強い痛みが現れるタイプの頭痛です。
偏頭痛は、血管の拡張や神経の過敏が関係しているとされており、血行を促進するヘッドマッサージは逆効果になります。
痛みが強いときにマッサージを行うと、刺激によって痛みが悪化する可能性が高いです。
偏頭痛の人がヘッドマッサージを行いたい場合は、症状が落ち着いているタイミングで実施するようにしましょう。
緊張型頭痛に効く!ヘッドマッサージの効果とは
長時間のパソコン作業やスマホの使用によって起こる「緊張型頭痛」は、多くの現代人が抱える悩みのひとつです。
ここでは、ヘッドマッサージにどのような効果があるのかを詳しく解説します。
血流促進で酸素と栄養が行き渡る
緊張型頭痛の主な原因のひとつが、頭部の血行不良です。
血流が滞ると、酸素や栄養が十分に脳へ届かず、それが痛みとして現れることがあります。
ヘッドマッサージを行うことで、頭皮全体の血流が促され、酸素や栄養素がスムーズに循環しやすくなります。
酸素や栄養で脳の働きが活性化し、集中力や思考のクリアさが高まると感じる方も少なくありません。
頭痛を単なる一時的な不調と捉えるのではなく、体からの「循環不良のサイン」として受け止めることが、根本的なケアへの第一歩となるでしょう。
頭皮・首・肩周辺の筋肉を緩めてコリを和らげる
緊張型頭痛は、首や肩、頭皮まわりの筋肉が長く緊張したままになることで、血管や神経が圧迫され、痛みにつながると考えられています。
ヘッドマッサージは、頭皮から首・肩にかけての筋肉をやさしくほぐし、硬くなった筋繊維をゆるめることで、緊張型頭痛の原因となる緊張を和らげる効果が期待できます。
さらに、定期的にマッサージを受けることで筋肉がやわらかくなり、同じ姿勢を長時間続けても疲れにくくなります。
慢性的な頭痛や肩こりに悩んでいる方は、継続的なケアとしてヘッドマッサージを取り入れるのがおすすめです。
自律神経を整えてストレス性の頭痛にアプローチできる
精神的な負担が続くと自律神経のバランスが乱れ、緊張型頭痛を引き起こすことがあります。
ヘッドマッサージを行うと、副交感神経が優位になり、身体がリラックスした状態へと導かれ、ストレス性の頭痛にアプローチできます。
また、睡眠の質が向上するという報告もあり、寝つきが悪い・眠りが浅いといった悩みにもプラスに働きます。
自宅でできるセルフヘッドマッサージ
「毎日の疲れや頭痛を少しでも和らげたい」と思ったとき、ヘッドマッサージは気軽に取り入れられるセルフケア方法です。
特別な道具がなくても、手のひらや指先だけで行えるため、場所や時間を選ばず続けやすいことも魅力です。
セルフヘッドマッサージに挑戦してみたい方は、以下の3ステップを、無理のない範囲で日常に取り入れてみてください。
- セルフヘッドマッサージの方法
- 1. こめかみに指をあてて、円を描くようにゆっくり動かす
- 2. 頭頂部を指先で軽く押しながら、やさしくもみほぐす
- 3. 耳の後ろから首のつけ根に向かって、指をすべらせるようになで下ろす
1日5〜10分ほどでも続けていくことで、頭の重だるさがやわらぎ、緊張型頭痛の予防や睡眠の質の向上にもつながります。
まずは心地よさを感じる範囲から、試してみてください。
ヘッドマッサージを受ける前に知っておきたい注意点
ヘッドマッサージはリラックスや頭痛の緩和に効果的ですが、体調や頭痛の種類によっては注意が必要な場合もあります。
安心して施術を受けるために、事前に知っておきたいポイントを確認しておきましょう。
ここでは、マッサージ前に押さえておきたい注意点を「3つ」紹介します。
頭痛の種類によっては悪化する可能性がある
ヘッドマッサージは、すべての頭痛に効果があるわけではありません。
筋肉の緊張をゆるめることで緊張型頭痛の緩和に役立ちますが、偏頭痛や群発頭痛の場合は、かえって症状を悪化させてしまうこともあります。
特に偏頭痛は、血管の拡張が痛みの原因になるため、症状のある状態でマッサージを行うのはおすすめできません。
また、群発頭痛のように、特定の時間帯に激しい痛みが起こるタイプでは、マッサージの刺激がさらなる不快感を引き起こすこともあるため注意が必要です。
頭痛の種類を見極めずにマッサージを受けると、体調をくずしてしまうおそれもあります。
施術前には、自分の頭痛がどのタイプかをあらかじめ確認しておくことが大切です。
炎症・発熱を伴う頭痛時は避ける
風邪やインフルエンザ、ウイルス感染による発熱をともなう頭痛があるときは、ヘッドマッサージを避けましょう。
体内で炎症が起きている状態でマッサージを行うと、血行が必要以上に促進され、炎症が広がり、痛みが悪化する可能性があります。
さらに、発熱中は体力が落ちて、刺激に対して過敏になっていることも多いため、施術が負担になってしまうこともあります。
とくに、額やこめかみがズキズキと痛むような頭痛がある場合は、無理に頭部を刺激せず、まずは安静に過ごすことを優先してください。
自分では判断が難しいと感じるときは、体調が回復するまでマッサージを控えるのが安心です。
医師に相談すべき頭痛の見分け方
いつもとは明らかに違う頭痛を感じたり、日常生活に支障をきたすほどの強い痛みがある場合は、できるだけ早く医師に相談してください。
たとえば、「突然激しい痛みに襲われた」「ろれつが回らない」「手足にしびれを感じる」「視界がぼやける」といった症状がある場合、深刻な病気が隠れている可能性もあります。
また、毎日のように頭痛が続いている、鎮痛薬を飲んでも効果が感じられないといったケースでは、セルフケアの範囲を超えていることも考えられます。
ヘッドマッサージを受ける前に、一度医療機関で診察を受けておくことが、自分の体を守ることにつながります。
ヘッドマッサージで頭痛を緩和したいなら頭痛の種類を見極めることが大切
ヘッドマッサージは、緊張型頭痛のように筋肉のこわばりや血行不良が原因となる頭痛に対して、高い効果が期待できます。
ただし、すべての頭痛に有効というわけではなく、偏頭痛や発熱をともなう頭痛に対しては、症状を悪化させてしまうため、頭痛の見極めが必要です。
状態に合わせたケアを行うことで、症状の緩和や予防につながりやすくなります。
毎日を健やかに過ごすためにも、頭痛を単なる不調として放置せず、自分の体が発しているサインにしっかり向き合っていくことが大切です。
ヘッドマッサージのメリットや注意点をチェックしたい方は、こちらも参考にしてください。
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