簡単アーユルヴェーダ体質診断|3分でできるドーシャチェック
アーユルヴェーダ

「最近、疲れやすい」「気分にムラがある」「なんとなく調子が整わない」
そんなときは、アーユルヴェーダの“体質診断で自分を見つめ直してみませんか?
アーユルヴェーダでは、人の体と心を「ヴァータ・ピッタ・カパ」という3つのエネルギー(ドーシャ)で捉えます。
この記事では、初心者でもできる簡易チェックで、あなたのドーシャ傾向をセルフ診断します。
診断結果をもとに、今日からできる体質別セルフケアのヒントも紹介しているので、体調を整えるヒントにしてください。
アーユルヴェーダとは?

アーユルヴェーダは、古代インドで生まれた生命の科学です。
自然のリズムに沿って、心と体を整える考え方が今も多くの人に支持されています。
アーユルヴェーダの基本と「ドーシャ(体質)」の考え方
アーユルヴェーダは、約5,000年前のインドで生まれ、食事・睡眠・運動・心の状態といった日常すべてを健康に導くための知恵として受け継がれています。
その中心となるのが「ドーシャ」という考え方です。
ドーシャは、自然界を構成する空・風・火・水・地が組み合わさって生まれた、3つの生命エネルギーを指します。
3つのドーシャは誰の中にも存在しており、「どのエネルギーが強いか」によって体質が決まります。
体質を知ることがセルフケアの第一歩
アーユルヴェーダでは、「自分を知ること」が健康の基本とされています。
同じ食事でも体質によって消化のしかたが違い、同じ環境でも心の反応が変わります。
ドーシャごとの特長は、以下の通りです。
| ドーシャ | 元素 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| ヴァータ | 風・空 | 軽く動きが速い・想像力豊か |
| ピッタ | 火・水 | 情熱的・集中力が高い |
| カパ | 水・地 | 落ち着きがある・持久力がある |
まずは簡易体質診断からはじめよう
ドーシャ診断は、アーユルヴェーダの専門家による脈診や問診を経て診断されるものが最も正確です。
しかし、「いきなり専門家に相談するのはちょっとハードルが高い」と感じる人も多いでしょう。
そんなときは、自分でできる簡易診断(セルフチェック)から始めるのがおすすめです。
数分でできる質問に答えるだけで、自分の体質の傾向がわかり、セルフケアのポイントが見えてきます。
簡易ドーシャ診断|あなたの体質タイプをセルフチェック

今の自分のドーシャを、簡単な質問でチェックしてみましょう。
チェックリスト(10問前後)
下の質問に「最も自分に近い」と感じる項目を選びましょう。
もっとも多く当てはまったタイプが、あなたのドーシャです。
| 質問 | A(ヴァータ) | B(ピッタ) | C(カパ) |
|---|---|---|---|
| 1. 体型 | 細身で体重が増えにくい | 中肉中背で筋肉質 | ふっくらして体重が減りにくい |
| 2. 肌質 | 乾燥しやすくカサつく | 赤みが出やすく敏感 | しっとりしていてツヤがある |
| 3. 食欲 | ムラがある・食事を抜くこともある | 食欲旺盛で時間が来るとお腹がすく | あまり強くないが安定している |
| 4. 睡眠 | 浅くて夢をよく見る | 普通・ぐっすり眠れる | 深くて長い・朝もゆっくりしたい |
| 5. 性格 | 想像力豊か・好奇心旺盛 | 情熱的・完璧主義 | 穏やかで人に優しい |
| 6. ストレス反応 | 不安・焦りやすい | イライラしやすい | 落ち込み・やる気が出にくい |
| 7. 話し方 | 早口でテンポが速い | はっきり・論理的 | ゆっくり・穏やか |
| 8. 気候の好み | 温かい場所が好き | 涼しい環境が好き | 寒さも平気 |
| 9. 消化 | 便秘ぎみ・ガスが溜まりやすい | 胃腸が強く、食べてもすぐ消化 | 消化が遅く、重たくなりやすい |
| 10. 行動の傾向 | 新しいことが好きで動きが早い | 計画的・効率重視 | 慎重でマイペース |
結果の見方
Aが多い人 → ヴァータ
気分や体調が変化しやすく、乾燥・冷えに注意が必要です。
Bが多い人 → ピッタ
エネルギッシュで情熱的な反面、ストレスや暑さでイライラしやすい傾向にあります。
Cが多い人 → カパ
落ち着きがあり忍耐強いが、代謝が落ちやすく体が重くなりやすいタイプです。
ドーシャ別に見る体質の特徴と傾向

ここでは、ヴァータ・ピッタ・カパの「3タイプ」の特徴をくわしく紹介します。
ヴァータ体質(風タイプ)
ヴァータは、風と空のエネルギーを司り、動きや循環を司るドーシャです。
体型はスリムで、冷えや乾燥を感じやすく、体調が変化しやすい傾向があります。
好奇心旺盛な一方で、疲れやストレスがたまると眠れなくなったり、便秘や冷えが出やすくなります。
「温める・休む・潤す」を意識して、ゆったりしたリズムを取り戻すことが大切です。
ピッタ体質(火タイプ)
ピッタは火と水のエネルギーを司り、消化・代謝・集中力をコントロールします。
体型は筋肉質で中肉中背。肌はやや赤みを帯び、暑さが苦手な傾向があります。
向上心が高く、計画的で仕事や勉強も得意ですが、ストレスが溜まりやすく、イライラや肌荒れ、胃の不調などが現れやすくなります。
「冷ます・休む・穏やかに」を意識して、心をクールダウンさせましょう。
カパ体質(水タイプ)
カパは水と地のエネルギーを司り、安定や保湿、免疫を支えるドーシャです。
体型はふっくらしていて体力があり、忍耐強く穏やかな性格が特徴です。
ただし、運動不足や冷え、食べすぎなどで代謝が落ちると、体が重く感じたり、むくみ・だるさを感じやすくなります。
「動かす・軽くする・温める」を心がけて、活性化させましょう。
ドーシャ診断の注意点

ドーシャ診断は、自分の心と体を知るための大切な手がかりです。
しかし、セルフ診断にはいくつか注意点もあります。
ここでは、知っておきたい「3つ」のポイントを紹介します。
セルフ診断はあくまで「目安」
本格的なアーユルヴェーダ診断では、脈の状態・舌の色・話し方・生活習慣など、多角的な視点から判断します。
セルフ診断は自分の感じる症状からしか診断できないため、今の状態を知るヒントとして活用するのがおすすめです。
季節・年齢・体調によってドーシャのバランスは変化する
ドーシャは季節やライフステージによって変化するとされています。
例えば、子どもはカパ、働き盛りはピッタ、年齢を重ねるとヴァータが優位になりやすいといわれています。
そのときどきに合わせて、ケアの方向を調整することが大切です。
健康状態に不安がある場合は医療機関にも相談をアーユルヴェーダは、日常の中で健康を保つための予防医学です。
もし、強い不調や慢性的な症状がある場合は、医療機関での診察を受けましょう。
セルフケアと医療の両方を上手に取り入れることで、無理なく心身バランスが保てます。
診断結果からはじめるセルフケアのヒント

アーユルヴェーダ診断の結果をもとに、自分のドーシャタイプに合ったケアを取り入れてみましょう。
ここからは、セルフケアのヒントを紹介します。
ヴァータ体質の人は「温める・休む」
ヴァータタイプの人は、風のように動きが速く、乾燥しやすく冷えやすいのが特徴です。
忙しすぎる日々や不規則な生活でバランスを崩すと、不眠や便秘、気分の浮き沈みが出やすくなります。
ヴァータを整えるポイントは、以下の通りです。
- ・体を温める食事を意識する
- ・就寝・起床のリズムを一定にする
- ・オイルマッサージで乾燥をケアする
- ・スマホやテレビを見すぎず、静かな時間をつくる
ピッタ体質の人は「冷ます・リラックス」
ピッタタイプは火のエネルギーが強く、情熱的で完璧主義な傾向があります。
仕事に集中しすぎたり、暑さ・ストレスで火が強まると、イライラや肌荒れ、胃の不調が出やすくなります。
ピッタを整えるポイントは、以下の通りです。
- ・辛味・酸味の強い食べ物を控え、苦味や甘味のある食材を取り入れる
- ・カフェインやアルコールの摂取を控える
- ・自然の中で深呼吸し、クールダウンの時間を取る
- ・ココナッツオイルでマッサージする
カパ体質の人は「動かす・軽くする」
カパタイプは落ち着きがあり、持久力や安定感に優れています。
しかし、動きが少ない生活が続くと代謝が落ち、体の重さやむくみを感じやすくなります。
カパを整えるポイントは、以下の通りです。
- ・朝に軽い運動やストレッチを取り入れる
- ・揚げ物や甘いものを控え、スパイスの効いた温かい食事を意識する
- ・ジンジャー・ブラックペッパー・シナモンなどを活用する
- ・部屋の空気を入れ替え、フレッシュな環境を保つ
まとめ|まずは簡単診断から自分のリズムを整えよう
アーユルヴェーダの体質診断は、自分を大切にするためのツールです。
忙しさやストレスの中で、自分の心や体の声を見落としがちな現代。
ほんの少しでも立ち止まって、「いま自分はどんな状態だろう」と観察してみましょう。
自分を整える時間は、何よりも大切なセルフケアになります。
今日からできる小さな一歩で、心も体も穏やかに整えていきましょう。
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