自宅で簡単アーユルヴェーダ|セサミオイル・ハーブ油・ギーの作り方
アーユルヴェーダ
せっかく身体のためにオイルマッサージをしても、不純物の多いオイルを使用して肌荒れになってしまったら台無しです。
かといって、本場で使用する純度の高いオイルは値段が高かったり、入手が難しかったりして、オイル選びに悩んでいる人もいるでしょう。
そんなときは、自分でマッサージオイルを作ってみるのはどうでしょうか?
この記事では、自宅オイルマッサージ用オイルを作る方法を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
アーユルヴェーダに使われるオイルの種類とは
アーユルヴェーダに使われるオイルを大きくわけると、植物性油脂から作られるベースオイル・薬草エキスが溶け込んだハーブオイル(薬草オイル)・近年注目を浴びているギーの「3種類」があります。
ベースオイル
ベースオイルは、アーユルヴェーダで使用される最も基本となるオイルのことです。
一般的には植物性のオイルが使用されていて、下記のオイルがベースオイルに該当します。
- ・セサミオイル(ごま油)
- ・キャスターオイル(ひまし油)
- ・マスタードオイル
- ・ココナッツオイル
ハーブオイル(薬草オイル)
ハーブオイルは、ベースオイルにハーブのエキスを配合したオイルのことです。
インドではハーブオイルのことを「タイラ」と呼び、各家庭に必ず常備されているといっても過言ではありません。
インドの家庭では、一般的にゴーツコーラ(ツボクサ)が配合されたオイルが常備されていて、打ち身や切り傷などに使用されます。
体質や体調に応じて配合するハーブを変えることで、自分の体質に合ったオイルを作れます。
ギー
ギーは、無塩バターを煮詰めて不純物を除去した動物性のオイルです。
オイルの中でもとくに優れているといわれ、保存性が高く、幅広い用途に使用できます。
たとえば、保湿オイルにはもちろん、目薬として使用されることもあります。
近年では、ブラックコーヒーにギーを入れて飲むダイエット法が流行したこともありました。
また、さまざまな症状に効果があり、ダイエットやデトックス、便秘解消、アンチエイジング効果が期待できます。
アーユルヴェーダで使用するオイルの効果をより詳しく知りたい場合は、「アーユルヴェーダマッサージに使うオイルの効果は?おすすめの選び方」をご覧ください。
ベースオイルの作り方
オイルの種類がわかったところで、まずはアーユルヴェーダオイルの基本、ベースオイルの作り方を紹介します。
ベースオイルの種類によって材料が異なりますが、今回は、日本でもっともポピュラーで入手がしやすい「セサミオイルの作り方」を紹介します。
ベースオイルの材料
ベースオイルの材料は、以下の通りです。
- ・ごま油 500ml(無色透明の白ごま油が好ましい)
- ・鍋
- ・温度計
- ・遮光性のある容器
セサミオイルのキュアリング方法
アーユルヴェーダで使用するセサミオイルは、使用する前に必ずキュアリングという加熱作業を行わなくてはいけません。
この作業を行い純度を高めることで、皮膚からの吸収率がアップし、高い効果を得られるといわれています。
セサミオイルのキュアリングは、以下の手順で行いましょう。
- 1、鍋にごま油をいれ、弱火にかける
- 2、ごま油が90度になったら火を止める
(110度以上にならないように、温度計で確認しながら温める) - 3、キュアリングしたごま油は、保存瓶容器にいれておく
セサミオイルの保存方法
キュアリングしたごま油は、遮光性のある保存容器に移し、冷暗所で保存しましょう。
保存期間は「2か月」を目処に使い切るようにしてください。
セサミオイルを使用するときは、保存容器から必要なぶんだけ取り出します。
取り出したごま油を人肌に温めておくと、効果をより実感できるでしょう。
ハーブオイル(薬草オイル)の作り方
アーユルヴェーダで使用するハーブは、体質や体調に合わせてさまざまな種類があります。
今回は、美肌効果で注目を浴びているツボクサを使用した「ゴーツコーラオイルの作り方」を紹介します。
ハーブの種類を変えることで、ほかの種類のハーブオイルを作ることもできるので、より本格的なオイルを作りたいという人は挑戦してみてください。
ハーブオイル(薬草オイル)の材料
ハーブオイルを作る際に必要な材料は、以下の通りです。
- ・ドライツボクサ(乾燥ハーブ) 15g
- ・セサミオイル 100ml
- ・水 200ml
- ・鍋
- ・温度計
- ・遮光性のある容器
ハーブオイル(薬草オイル)の作り方
ハーブオイルを作る際は、水分をしっかり飛ばすことがポイントです。
オイルに水分が含まれる場合は、100度以上の温度になりません。
100度を超えたら水分がなくなった合図なので、温度計で温度を確認しながら煮詰めていきましょう。
- 1、鍋に水とドライツボクサを入れ、10分ほど弱火にかける
- 2、鍋にセサミオイルを入れ、弱火のまま水分を飛ばす
- 3、煮詰めているオイルから「パチパチ」という音が聞こえたら火を止める
- 4、ハーブオイルを保存容器にいれる
ハーブオイル(薬草オイル)の保存方法
自分でつくったハーブオイルは、遮光性の保存容器に入れ、冷暗所で保存しましょう。
半年を目安に使い切ることが推奨されていますが、なるべくはやく使いきることをおすすめします。
また、使用するときは、必要なぶんだけ容器に取り出し、人肌にあたためて使用してください。
ギーの作り方
ギーは、無塩バターを加熱して不純物を除去したオイルです。
オイルにこだわりたい人は、グラスフェッドの無塩バターを使用してみましょう。
ギーは飲み物や食事にプラスすることで、「便秘解消」や「ダイエット」にも効果的です。
ギーの材料
ギーを作る際に必要な材料は、以下の通りです。
- ・無塩バター 300g
- ・鍋
- ・キッチンペーパー
- ・ザルや濾し器
- ・保存容器
ギーの作り方
ギーを作るときは、バターが焦げないように温度調節に注意を払う必要があります。
色の変化を見逃さないように、目を離さないよう注意しましょう。
- 1、鍋にバターを入れて、弱火で熱する
- 2、バターの固形部分がなくなったら、中火で熱する
- 3、バターが120度程度になをり、黄金色に変わったら火を止める
- 4、ザルや濾し器にキッチンペーパーろいれ、バターを濾す
- 5、バターを保存容器に入れる
ギーの保存方法
自分で作ったギーは、保存容器に入れて冷蔵庫で保存します。
「6か月程度」を目安に使い切るのがおすすめです。
不純物を除去したバターは酸化に強く、日持ちするため、多めに作って保存しておくのがおすすめです。
アーユルヴェーダオイルの活用方法
アーユルヴェーダオイルは、「ヘアケア」「スキンケア」「デトックス」など、幅広い用途に活用できます。
活用方法の一例は、以下の通りです。
- ・マッサージオイルとして使用する
- ・ヘアオイルとして使用する
- ・スキンケアオイルとして使用する
- ・傷や痛みのある場所に塗る
アーユルヴェーダの取り入れ方に悩んでいる人は、「日本人に合うアーユルヴェーダとは?体質診断や簡単な取り入れ方紹介」をご覧ください。
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