アーユルヴェーダオイル4つの種類と体質別に選ぶ意味を解説
アーユルヴェーダ

アーユルヴェーダに使用するオイルは植物性のものから動物性のものまで幅広く、体質や体調を考慮して選ばなければいけないため、オイル選びに悩んでしまう人もいるでしょう。
体質や体調に合わないオイルを選んでしまうと、理想とする効果とは真逆の結果になってしまうかもしれません。
この記事では、アーユルヴェーダでよく使われるオイルと、体質別にオイルを選ぶ重要性を解説します。
アーユルヴェーダオイルの種類

アーユルヴェーダで使用するオイルは、大きく分けて以下の4種類あります。
- ・タイラ(植物油)
- ・グリタ(ギー)
- ・ヴァサー(肉脂)
- ・マッジャ(骨髄脂)
それぞれの特徴を紹介するので、アーユルヴェーダオイル選びに悩んでいる人は、参考にしてみてください。
タイラ(植物油)
タイラとは、植物性油脂にハーブエキスを溶け込ませたものです。
アーユルヴェーダトリートメントを行う際に、よく使用されます。
タイラにはセサミオイルがよく用いられますが、セサミオイルは熱のパワーが強いため、ピッタタイプの人にはおすすめできません。
このように油脂やエキスによって効能が異なるため、タイラを使用するときは、体質や体調を見極めて最適なものを選ぶ必要があります。
タイラでよく使用される植物油脂は、以下の通りです。
- ・セサミオイル
- ・キャスターオイル
- ・ココナッツオイル
- ・オリーブオイル
- ・ホホバオイル
グリタ(ギー)

グリタは、牛乳で作られたバターを加熱して、不純物を取り除いたオイルのことです。
アーユルヴェーダでは最も優れた油とされていて、儀式を行う際、必ず神々に捧げられます。
グリタは最高のオイルと呼ばれるほどさまざまな効果があり、消化や代謝を助け、熱感を沈めることから幅広い体質に効果的です。
本場インドでは収穫される牛乳の4割がグリタに加工され、マッサージや食用、アイケアなど、幅広い用途で親しまれています。
ヴァサー(肉脂)
ヴァサーとは、動物性油脂のことです。
アーユルヴェーダでは、風邪をひいている人や身体が弱い人は、積極的に動物性脂肪を摂取するよう推奨されています。
動物性油脂は体力増強に効果があり、強い身体を作るのに大切です。
マッジャ(骨髄脂)
マッジャとは、骨髄脂のことです。
本場インドでは骨ごと煮込んだ料理も多く、骨髄のエキスを丸ごと摂取できます。
ヴァサー同様、滋養に効果があり、コラーゲンも豊富なので美容効果も期待できます。
アーユルヴェーダオイルの違いをわかりやすく比較

アーユルヴェーダではさまざまな種類のオイルが使われますが、それぞれ性質や用途が異なります。
ここでは、植物性オイルと動物性オイルの違いや、日常で使いやすいオイルの種類、代表的な植物オイルの特徴などをわかりやすく紹介します。
植物性オイルと動物性オイルの違い
アーユルヴェーダで使用されるオイルは、大きく「植物性オイル」と「動物性オイル」に分けられます。
植物性オイルはセサミオイルやココナッツオイルなど、植物から抽出された油脂で、セルフマッサージやスキンケアに使いやすいのが特徴です。
肌へのなじみがよく、自宅でのケアにも取り入れやすいため、サロンのトリートメントで使用されています。
一方、動物性オイルにはギーや肉脂などがあり、体を滋養するために用いられることが多いです。
主に食用や特別なケアとして使われることが多く、日常のセルフマッサージでは植物性オイルが選ばれるケースが一般的です。
日常で使いやすいオイルはどれ?
セルフケアとしてアーユルヴェーダオイルを取り入れる場合は、植物性オイルが使いやすいとされています。
なかでも代表的なのがセサミオイルです。
温める性質があり、血行を促す働きが期待できるため、アーユルヴェーダのマッサージでよく使用されます。
また、軽い使い心地を好む場合はココナッツオイルやホホバオイルも人気があります。
これらのオイルは比較的肌なじみがいいため、日常のセルフケアに取り入れやすいでしょう。
セサミオイル・ココナッツオイル・ホホバオイルの違い
アーユルヴェーダのセルフケアでは、セサミオイル・ココナッツオイル・ホホバオイルがよく使用されます。それぞれ性質が異なるため、目的や体質に合わせて選ぶことが大切です。
セサミオイルは温める性質が強く、冷えやむくみが気になる人に向いています。
アーユルヴェーダで最も代表的なマッサージオイルです。
ココナッツオイルは冷やす性質を持つため、体に熱がこもりやすい人や夏のケアに最適です。
軽い使い心地で、肌をやさしく保湿する働きが期待できます。
ホホバオイルは皮脂に近い成分を含み、肌なじみがよいのが特徴です。
ベタつきにくく、顔や頭皮のケアにも使いやすいでしょう。
初心者が知っておくべきオイル選びの考え方
アーユルヴェーダオイルを選ぶ際は、体質・目的・使い心地の3つを意識することが大切です。
まず、自分の体質(ドーシャ)に合ったオイルを選ぶことで、体のバランスを整えるケアにつながります。
さらに、リラックスや美容など目的に合わせてオイルを選ぶことで、セルフケアの効果を感じやすくなるでしょう。
初心者の場合は、まず使いやすい植物性オイルから始めて、肌や体調の変化を見ながら自分に合うオイルを見つけていくことがおすすめです。
体質別にオイルを選ぶ意味

アーユルヴェーダでは、ヴァータ・ピッタ・カパ3つの体質があります。
アーユルヴェーダオイルを選ぶときは、体質を考慮してオイルを選ばなくてはいけません。
たとえば、トリートメントオイルとしてポピュラーなセサミオイルには、新陳代謝を向上させる効果があります。
そのため、冷えを感じやすいヴァータタイプの人や、水分をため込みやすいカパタイプの人が使用するとドーシャバランスを整えられるでしょう。
しかし、熱が籠もりやすい体質のピッタの人が使用すると、ドーシャがピッタに傾き、身体に熱が籠もってしまいます。
体質に合わないオイルを使用するとドーシャのバランスが崩れてしまうため注意してください。
アーユルヴェーダの体質については、「アーユルヴェーダとは?健康と美しさをいつまでも保つためのポイント」でくわしく説明しています。
体質に合わないオイルを使用すると起きる反応

体質に合わないオイルを使用することで起きる副作用は、体質によって異なります。
「体質別に起こりやすい症状」を以下にまとめたので、参考にしてみてください。
- ヴァータタイプ:身体が冷え風邪をひきやすくなったり、頭痛や腹痛が頻繁に起こったりする
- ピッタタイプ:身体に熱が籠もり、イライラしやすくなる
- カパタイプ:身体がむくみやすくなったり、体重が増加したりする
アーユルヴェーダオイルを体質別に選ぶ方法については、「アーユルヴェーダマッサージに使うオイルの効果は?おすすめの選び方」でくわしく説明しています。
アーユルヴェーダオイルの選び方

アーユルヴェーダでは、オイルは単なる保湿ケアではなく、体質バランスを整えるための重要な役割を持つと考えられています。
そのため、やみくもにオイルを選ぶのではなく、体質や目的、使いやすさといった視点から自分に合うものを選ぶことが大切です。
ここでは、アーユルヴェーダオイルを選ぶときのポイントを紹介します。
体質に合わせて選ぶ
アーユルヴェーダでは、人の体質はヴァータ・ピッタ・カパの「3つ」のドーシャで構成されると考えられています。
体質によって起こりやすい不調が異なるため、それぞれの性質に合ったオイルを選ぶことが大切です。
目的に合わせて選ぶ
オイルは体質だけでなく、ケアの目的に合わせて選ぶ必要があります。
例えば、リラックスを目的とする場合は香りの良いハーブオイル、冷えやむくみが気になる場合は、巡りをサポートするオイルを選ぶといいでしょう。
オイルを使用する目的を明確にすることで、セルフケアに合ったオイルを選びやすくなります。
初心者が失敗しないための選び方
初めてアーユルヴェーダオイルを使う場合は、扱いやすい植物性オイルから始めるのがおすすめです。
セサミオイルやホホバオイルなどはセルフマッサージにも取り入れやすく、万人受けしやすいオイルとされています。
まずはベーシックなオイルを試しながら、自分の体質や肌に合うものを見つけていくとよいでしょう。
アーユルヴェーダオイルの選び方をより詳しく知りたい方は、下記の記事も参考にしてみてください。
体質(ドーシャ)別おすすめオイルの種類

オイルにはそれぞれ温める性質や冷やす性質、重さや軽さなどの特徴があり、体質によって相性の良いものが異なります。
ここでは、ドーシャ別におすすめとされるアーユルヴェーダオイルの種類を紹介します。
ヴァータ体質
ヴァータ体質は「風」のエネルギーを持つ体質で、乾燥や冷え、不安定さが出やすいという特徴があります。
そのため、保湿力が高く、体を温める性質を持つオイルを選ぶのがおすすめです。
代表的なのはセサミオイルです。
セサミオイルは温める力が強く、乾燥しやすい肌や冷えやすい体質のケアに向いています。
また、アーモンドオイルやオリーブオイルなど、しっとりとした質感のオイルもヴァータ体質のケアに取り入れやすいでしょう。
ピッタ体質
ピッタ体質は「火」のエネルギーを持つ体質で、体に熱がこもりやすく、肌の赤みや炎症が起こりやすいという傾向があります。
そのため、熱を鎮める性質のオイルが適しています。
ココナッツオイルは冷やす性質を持つとされており、ピッタ体質のケアに向いている代表的なオイルです。
また、ひまわりオイルやサンダルウッドなどのハーブをブレンドしたオイルも、肌を穏やかに整えるたいときにおすすめです。
カパ体質
カパ体質は「水」と「土」のエネルギーを持つ体質で、体に重さやむくみが出やすいという特徴があります。
そのため、軽く温める性質を持つオイルが向いています。
セサミオイルやマスタードオイルなどは、巡りをサポートする効果があるため、カパ体質のケアに最適です。
重すぎるオイルは体に負担を感じる場合もあるため、軽いテクスチャーのオイルを選び、マッサージと組み合わせて使用しましょう。
目的別に選ぶアーユルヴェーダオイルの種類

リラックスしたいときや冷え対策、美容ケアなど、目的によって適したオイルは異なります。
ここでは、代表的な目的別におすすめのアーユルヴェーダオイルを紹介します。
リラックス・ストレスケア
心身をリラックスさせたいときには、香りの良いハーブオイルや鎮静作用のあるオイルを選ぶのがおすすめです。
ラベンダーやサンダルウッドなどのハーブをブレンドしたオイルは、心を落ち着かせるケアとしてよく使われています。
ベースオイルとしては、セサミオイルやホホバオイルなどがセルフマッサージに取り入れやすいでしょう。
冷え・むくみ改善
冷えやむくみが気になる場合は、体を温める性質を持つオイルが選ばれることが多いです。セサミオイルは温める力が強いとされ、アーユルヴェーダのトリートメントでもよく使われています。
足やふくらはぎなど、むくみやすい部分をマッサージすることで、巡りをサポートするケアにつながります。
美容・保湿ケア
肌の乾燥が気になる場合は、保湿力の高いオイルを取り入れるのがおすすめです。
ホホバオイルやアーモンドオイルは肌なじみがよく、スキンケアにも使いやすいオイルとして知られています。
顔や首、デコルテなどのケアに取り入れることで、肌のうるおいを保つサポートにつながります。
おすすめなオイルが知りたいという方は、下記の記事を参考にしてください。
アーユルヴェーダオイルの使い方

アーユルヴェーダでは、オイルは単なるスキンケアではなく、体内バランスを整えるためのセルフケアとして使われます。
ここでは、日常生活で取り入れやすいアーユルヴェーダオイルの使い方を紹介します。
セルフマッサージでの使い方
アーユルヴェーダのセルフマッサージは「アヴィヤンガ」と呼ばれ、オイルを使って全身をケアする方法です。
基本は、手のひらにオイルを温めてから体に塗布し、末端から心臓に向かってやさしくマッサージしていきます。
腕や脚などの長い部分は手のひらで滑らせるように、関節部分は円を描くように動かすのがポイントです。
強く押す必要はなく、オイルをなじませるようにゆっくり行うことで、リラックスしながらケアを行えます。
頭皮・顔・全身への使い方
アーユルヴェーダでは、体だけでなく頭皮や顔にもオイルケアを取り入れることがあります。
頭皮ケアでは、指の腹で円を描くようにマッサージすることで、頭皮をやさしく刺激できます。
特に、こめかみや後頭部は疲れが溜まりやすい部分のため、ゆっくりほぐすように行うとよいでしょう。
顔に使用する場合は、少量のオイルを手のひらで温めてから、肌をこすらないようやさしくなじませます。
全身ケアを行う場合は、脚・腕・お腹・背中の順でオイルを塗布していくとスムーズです。
入浴前後の効果的な使い方
アーユルヴェーダオイルは、入浴前に使用するのがおすすめです。
オイルマッサージを行ってから10〜20分ほど時間を置き、その後シャワーや入浴で洗い流します。
この方法は、体を温めながらオイルをなじませることができるため、セルフケアとして取り入れやすいのが特徴です。
また、入浴後に少量のオイルを肌になじませるのもおすすめです。
保湿ケアとしてアーユルヴェーダオイルを取り入れることで、肌の乾燥を防げます。
下記の記事では、アーユルヴェーダマッサージの効果やマッサージの仕方を紹介しています。
アーユルヴェーダオイルを使う際の注意点と禁忌

アーユルヴェーダオイルは、セルフケアとして取り入れやすい自然由来のケア方法ですが、体調や肌の状態によっては注意が必要な場合もあります。
安全に取り入れるためには、使用するオイルの品質や体調の変化に気を配りながら使用することが大切です。
ここでは、アーユルヴェーダオイルを使用する際に知っておきたい注意点と、使用を控えた方がよいケースについて解説します。
肌に合わない場合の対処法
自然由来のオイルであっても、肌質によっては刺激やかゆみなどが起こることがあります。
初めて使用するオイルは、腕の内側など目立たない部分でパッチテストを行い、肌に異常が出ないか確認してから使用しましょう。
使用中に赤みやかゆみ、ヒリつきなどの違和感が出た場合は、すぐに使用を中止し、オイルを洗い流してください。
症状が続く場合は、無理に使用を続けず、医療機関に相談してください。
妊娠中・生理中の使用について
妊娠中や生理中は、体調やホルモンバランスが変化しやすいため、オイルマッサージを行う際は体調を優先してください。
妊娠中は使用するオイルの種類によって刺激となる可能性もあるため、自己判断でマッサージを行うのではなく、医師や専門家に相談してから取り入れると安心です。
また、生理中は体が敏感になりやすいため、無理に全身マッサージを行わず、体調に合わせて軽いケアにとどめるなど、無理のない範囲で取り入れるようにしましょう。
品質・保存方法の注意点
アーユルヴェーダオイルを使用する際は、品質の確かな製品を選ぶことが大切です。
販売元が明確なものや、原料や製造方法が確認できるオイルを選ぶことで、安心してセルフケアに取り入れやすくなります。
また、オイルは光や熱の影響を受けると劣化しやすいため、保管場所にも注意が必要です。
直射日光が当たる場所や高温になる場所は避け、できるだけ涼しく暗い場所で保管しましょう。
開封後は時間とともに品質が変化することもあるため、香りや色に違和感を感じた場合は使用を控えるようにしてください。
自分でアーユルヴェーダオイルを作ってみたいという方は、下記の記事を参考にしてみてください。
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この記事では、アーユルヴェーダで使用される4種類のオイルと、体質別にオイルを選ぶことの大切さを解説しました。
アーユルヴェーダトリートメントに使用されることの多いタイラは、植物油脂の種類やハーブの種類によって大きく効果が異なります。
ヴァータの種類によって、最適な植物油脂やハーブの種類が異なるため、自分のヴァータの種類を知り、最適なオイルを選びましょう。
自分の体質に合ったオイルやハーブでマッサージを行うと、よりトリートメントの効果を実感できます。
しかし、体質に合わないオイルを選ぶと逆効果になってしまうので注意してください。
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